家づくり第11回は、地質(地盤)調査の続きです。
今回は、コチラ
土地条件図とは、防災対策や土地利用・土地保全・地域開発等の計画策定に必要な、 土地の自然条件等に関する基礎資料を提供する目的で、 昭和30年代から実施している土地条件調査の成果を基に、 主に地形分類(山地、台地・段丘、低地、水部、人工地形など)について示したものです。
候補の土地の場所を土地条件図上で見つけたら、その色がどんな地形区分でどんな土から構成されているのかを凡例に照らし合わせて調べましょう。オレンジ系で表示される「台地・段丘」や、黄色系で表示される「扇状地・自然堤防等」は比較的地盤の良い土地といえます。一方、青色系で表示される「谷底平野・後背湿地・旧河道等」は非常に軟らかい粘土が分布することが予想されます。また、様々な色で表示される人工地形も良好地盤とはいいがたい土地です。
しかし、条件図で一見良さそうに見えても、落とし穴がある場合があります。 例えば、コンクリートの壁で仕切られた分譲地は、人工的に造成された盛土地盤と考えられ、このような土地はどんなに土地条件図で良好地盤と判断されても、実際には危険度の高い盛土の可能性もあることから注意が必要となります。また、道路から高低差のある土地、周辺のコンクリートブロック等に大きなひび割れがある土地、道路に不規則なデコボコがみられる土地などについても、地盤の良し悪しの判断には十分な検討が必要となります。
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