家づくり第8回は、地質(地盤)の続きです。
日本の一般的な地質(地盤)は、上から順番に次のような層になっており、いろんな地層が重なって地盤が形成されています。
表土(黒土)
表層地盤※1
砂れき
沖積(ちゅうせき)層※2
洪積(こうせき)層※3
※1表層地盤
建物の直下、地表から数十メートルまでの地盤。その下の地盤と比べ、はるかに軟らかい。たとえば関東では関東ローム層という赤土の部分で、富士山の火山灰が堆積したもの。地域により××ローム層という名がついている
※2沖積(ちゅうせき)層
約2万年前以降に作られた比較的新しい地層。河川などで運ばれた腐植土、泥土が堆積して出来た層で、一般に軟弱。
※3洪積(こうせき)層
約2~200万年前に作られた古い地層で堅固。岩盤や砂れきで構成され、建物の基礎を支持する良好な地盤。
東京、大阪、名古屋などの大都市は沖積(ちゅうせき)層と呼ばれる軟弱な地盤の上に建っています。
マンションを建てる際には地盤調査を行い、地盤にあう基礎形状を採用しますが、建った後に傾いたり地震で大きく壊れてしまうマンションもあります。
軟弱な地盤の上に建つ建物は地震時の揺れが大きく伝わり、硬い地盤の上に建つ建物に比べ、建物に大きなダメージを受けやすくなります。また、室内の家具が転倒しやすくなります。
次回は地質(地盤)の調査についてご紹介いたします。
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